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ソウルレスな日記。
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今日、奈良から帰ってきました。1泊2日。駆け足で色々やったので疲れました。
まあ大事なことはしっかり済ませてきたし、見るものも見たので十分でしょう。

しかし驚くべきは、まるで地層のように幾重にも重なった時の重みでしょうか。
鹿に右手を舐められながら見た東大寺然り、春日大社然り、他にも諸々。
また所謂重要文化財や国宝といわれる作品の数々もそう。
はるか昔よりそこにあって、変わらずここにあるもの。
彼らは一体何を見てきて、一体何を僕ら人間に語りかけるのだろうか。
変わらない人間の営みや、希望や、不安。或いは技術的なもの。
遥か太古よりそれらを受け継ぎ、そして現代へと伝えるかのような佇まい。
圧倒されると同時に、何か色々考えさせられました。

母親が遠いあの地を踏んだとき、一体何を思ったのか。
確実に近づく時の終わりに、一体何を願ったのか。
薬師寺の薬師如来像の前に立ったとき、目の前の圧倒的な存在を通じて悟った気がしました。
結局そこにこめられたのは、遥か昔から人々がしてきたようなことと変わらなかったのだろうと。
大きな時間の流れの中で、なんとも小さな存在で、なんとも取るに足らない存在なんだろうか。
そしてなんと虚しく、なんと儚い存在なんだろうか。妙に物悲しくなってしまうような、そんな感覚。 

俺にも20年という時の重みがのしかかり始めてきた。いつでも時の重みはある。
いや、それがいよいよ足腰に堪えるような時分になってきたと言うべきだろうか。
何をするにも、何を思うにも過去が重くのしかかってきて。
刻一刻と過ぎる時に心の涙を流し、額には汗を浮かべて俺は前に進む。
だけどなんとちっぽけで、なんと孤独な存在なんだろうか。

疲れてるのもあるのかもしれない。だけど今はなぜか悲観的にしか物事を考えられない。
誰かに認めてもらいたいだけなのかもしれない。頑張ってるよと言ってもらいたいだけなのかも。
しかしあの圧倒的な存在が頭をよぎるたびに、どうしても自分を卑下せずにはいられないのだ。
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