この冷たい風が

俺をあの時までさらっていく。もうこんな季節になっちまったのか。
どうしても春とか夏よりも、秋冬の方が印象に強いからな・・・。
いつも感じていた温もりは既になく、夜風が染みる。物悲しさもなんだか感じる。
冬がきたら凍え死にそうだよ、精神的な意味で。 

なんだかんだで新しい刺激を外に求めても、どうにもならんことくらいは知っている。
本当に色々と欠陥のある人間で、俺の中で出来上がっている構成要素の歯車は
一つでも欠品があると何かに代えがきかないらしい。
まあ昔から落としたガムを見て涙目になるような俺だから、ひとつの物への執着はすごい。
悪く言えばしつこいってこった。まあよく言うつもりもさらさらないけれど。
でも、愛した人に去られたときのこの痛みは・・・。

痛みが俺を走らせてるわけじゃ断じてなくて。純粋に、俺は欲しいと思った。
まあ欲しいといったらひどく自分本位な言い方だけど、否定はできないか。
ふと思い返せば、色々自己嫌悪に陥ることは多いし、それだけ傷つけたのかもしれない。
だからこそ当然の報いなのかもしらねえが・・・。
心はどうしても欲しかったな。ずっと心通わせて、抱きしめていたかった。
どうしても独り占めしていたかったものが他のところへ行ってしまったのがひどく悲しい。

日記というよりはもはやチラ裏レベルのものだが。
それでもここに書くのは、一縷の望みを託しているから。
風じゃねえ、インターネット回線にのって届かねえかな、この気持ちは。