過ぎ去る一秒が怖い

一度布団に入ったのに、のそのそと起きだして来てPCの前に座る。
まあ前にも何度かこういうことはあったんだけどな。
いつもと違うのは、相棒のコーヒーがないってことだ。
口がちょっと寂しいけど、まあいいか。

さて、別にここは俺のスペースなんだし、書きたいことを書いてもいいだろう。
他人に見られてどうこうって話でもないし、見せつけるわけでもないけど。
だったらチラシの裏にでも書いとけよって話になるのだけど・・・。
たまにはあるだろ、誰かに話を聞いてもらいたいって時がよ。


今の今まで、苦しいことに真っ向から挑まなかったツケというものが、ここにきて。
何かあっても逃げ出したり、へらへら笑って誤魔化していたからなあ。
内面的な強さはどうやら身につかなかったらしい。猛省しても遅いことだけど。

とにかく気が休まらないし、どこにいても落ち着くことはない。何をしても空虚だ。
常に思いに暗い影を落とすのは、未来の自分。1年後なり、2年後なり。
ミスは許されないっていう妙なプレッシャーと、刻一刻と近づくタイムリミット。
まさかこれだけでここまで追い詰められるとは思わなかったね。
いつもどっしり構えていようと思っていたが、その実小心者のチキンハート所有者だった。

朝起きて、学校があれば学校にいくし、なけりゃないで少し子連れ狼でも見る。
その後に待っているのは、山のように積み重なった本と、やらねばならぬタスク。
そいつらと毎日格闘して、寝るときは下手すりゃ世界が動き始める時間。
なんとかかんとかここまでやってきたが、体力より先に精神が持ちそうにない。

不安があるのは仕方ない。そいつを掻き消すために日々あがいているんだしな。
だけど、本当にこれでいいのだろうか？今日の俺は、昨日の俺より前に進めているのか？
手帳を開いて確認してみる。4月にこの手帳をもらったときと何が変わった？どう成長した？
何もかもやったつもりになっていただけで、本当は何も進歩していないんじゃないか。
努力が足りないんじゃないか、間に合わないんじゃないか・・・。
グルグルと頭の中を駆け回る負の思いは非常に重い。 

こうしてる今も、休憩しているときでさえも、俺は無駄な時間を過ごしているんじゃないかと思う。
時間を割けるだけ割くべきだとも思う。そうじゃないと駄目なんじゃないかと不安だから。
だけど一方で、やりたいことをしたいし、のんびりと日々の生活を送りたい気持ちもある。
本当にこのままでいいのか？もっと大切なことはあるんじゃねえのか。
やりたいことは他にもあるんじゃねえのか。何でこんなとこで嵌ってんだろう、俺・・・。

かといって、今のこの荷物を放り出すわけにもいかない。立ち止まれない。
一度走り出したら、最後まで走り抜けなければならない。
学校でも、家でも、通学途中の電車の中でさえも、俺は常に走らなければならない。
だけど、いつまで、どこまでいけばいいんだ。目的地は知っているはずなのに。
近づいている気配がない、実感もない。今までの時間はなんだったのだろうか。

立ち止まる勇気もない、かといって走る気力もない。
やる気を出さなければいけないが、出るのはため息ばかり。


ここにきて思いっきり減速気味。本当に最低だぜ、俺。
どうすりゃいい。俺はこれからどうすりゃいいんだろうね。
何を言おうと、考えようと、何をしようと、容赦なく日は昇るし、時計の針は進む。
進退共に窮まってきたぜ・・・。