6年 -The back of an advertisement-

6年という月日は長いようであっという間だったな。
中学に入って高校を卒業するまでが一瞬のうちに過ぎ去ってしまったかのように、
我が家にも等しく6年という時が過ぎた。一瞬のうちに。
PCのマザーボードに異常が発生、PS2は読み込み不良。
こういう面で時の流れを思い知るのもアレって感じだけれども、それでも改めて思うこと有り。

家の中も大きく変わった。構成員もがらっと変わった。大きな悲しみを伴って。
どうにかこうにか受け入れて歩いて来れたけれど、この季節になるとどうしても思い出す。
俺は当事者としてこの家にいたけれど、関心を払わず至ってドライに暮らしていた。
それどころか結構色々なこといったな。何故あんなことをいったのか、今でも後悔は残る。
もうちょい時間があれば、もうちょい大人だったら、俺はもっと上手に向こうへ送り出すことができたか。
何をしてやれたのか、何をやったのか。どうすべきだったのか。思うことは本当に多い。
そして、一番大切なこと。まだありがとうって一言も言ってないや・・・。
大学受験に失敗するような情けなくて、びびるくらい意志が弱くて、
言うことも聞かないし自分勝手な俺だったけど、ここまで育て上げてくれた。
今になって大きな伝えたい感謝の気持ちがあるけれど、もう直接伝えることはできない。
あーあ、俺ってバカだよな。後悔して初めて気がつくんですもの。いつだってそう。

とりあえず今はありがとう、と一言。もういない貴女へ向かって。
いつかは直接言いにいく。その日までせいぜい向こう側で楽しく酒でも飲んでろ。
ちょいと今は1人の夜が痺れるけれど、子供じゃない。大丈夫だ。
余計な心配はしないで、俺が直々にお礼を言いにいくその日を覚悟して待っていろ。
ただ・・・、そうすぐにはその日は来ないだろうけどな！